Salyu×Salyu (1)

4/21
Salyu×Salyu tour s(o)un(d)beams
@横浜ベイホール

いってきました。

はじめての生Salyuでしたっ。

まずねぇ、Salyu今までそんなに聴いてなかったのですよね。
すごーく歌が上手い、稀有な存在なことは認識していたし、
リリィ・シュシュのすべてとかやってたり、最近アートワークが可愛かったりして
どちらかというと好印象だったんだけど、CD借りてきてもあんまり聴かずじまいな感じで。

まぁ、たぶん小林武史のJ-POPさが苦手なんだとおもいます。
聴きこんでないのでなんとなくのイメージなんだけど。
同じ小林武史でもYENTOWN BANDは大好きなんだけどなあ。

で、今回はCorneliusとのコラボということで!!
発表されたときからわくわくしてました!
名盤にしかならないだろうという確信があって。チケットも取って。
(ほんとは中野ファイナルがよかったなぁと未だに悔やまれる…が、先行全敗で一般も瞬殺でございました。なんかスペシャルありそうだよなぁ。きっとあるよなぁ。)

アルバムは期待以上の出来!!
発売前に最初に発表された「ただのともだち」で、「『CorneliusとコラボしたSalyu作品』ではなく『SalyuとコラボしたCornelius作品』感」が想像以上だったのですが、そういういかにもCorneliusなかっこいい曲と歌メロの綺麗な曲とがバランスよくあって、アルバム丸ごとのコラボレーションをすることで二人の相乗効果が最大限に発揮されたのではないかとおもいました。

ただのともだち/Salyu×Salyu


そもそも「Salyuの使い方」の正解はこれだったんじゃないかとおもうくらい。

普通にSalyuの歌唱力を活かそうとすると、小林武史プロデュースのようになるんだろうけど、
そういう美しい、癖の少ないメロディで、アレンジも歌を引き立て同調するような感じにしていたのが、
曲全体をつまらないものにしてしまっていて、逆に個性を殺していたのではないかと。(大袈裟に言うと、ね。)

対してCorneliusプロデュースでは、Salyuの歌唱力という個性と曲自体の個性とを正面から戦わせることで結果的にSalyuの歌唱力がより際立つ結果になったんじゃないかな。
もっとシンプルに言うと、Salyuを引き立てるとかいう以前にSalyuにしか唄えない曲を作ってみせた、ということか。で、そうするともちろん「Salyuすげぇ~!」ってなりますよね、という。

Corneliusのインタビューでも、Salyuだから自分では唄えないような難しい曲も作れたと言っていたので、Cornelius自身の挑戦の意味も大きかったみたいですね。
Salyuも、プロデュースする側、される側、お互いにメリットがないと、みたいなことを言っていましたが、今回は特にそんな感じがします。幸せなコラボレーション。


と言ってもあくまでもわたしの好みなのでね。
今までのSalyuもいい曲だなあとおもうのいっぱいあるし。
ただ、ちょっと変な、おもしろい曲の方がすきなだけで。

でもほんと、良い組み合わせだった!
Salyu×Salyuのプロジェクトは続いていくということで、
次回はCornelius以外の人とやるんだろうけど、今回以上のコラボレーションができる人、
思い浮かばないです。別に、ここまで作曲に色が出る人じゃなくてもいいんだけど、ある程度個性のある人じゃないと今回とのギャップが大きすぎて、もしくは「Salyu」とのギャップが小さすぎて高くなったハードルを越えられないんじゃないかと心配になります。
小林武史ともこれからもやるんだろうし何年後になるかわからないけど、楽しみです。

ライブのことを書きたかったんだけど、長くなってきたので次回に続きます。